サーチファンドとは

What's SearchFund?

サーチファンドの概要と歴史

サーチファンドとは、経営者を目指す個人が投資家の支援を受けながら企業のM&A/事業承継を主導し、自ら承継先の経営に携わる活動です

優秀な経営者候補と魅力的な企業をつなぐ、社会的意義のある投資の仕組みですサーチファンドに取り組む経営者候補はサーチャーと呼ばれます。既存の企業を承継して経営者になる、新しいキャリアとして世界中で拡大を続けています

サーチファンドの投資対象は、一定の歴史と事業基盤がある中小企業が中心です。既存の事業基盤を活かしながら、新しい経営者の元で飛躍的な成長を目指し、上場したりグローバル企業に成長したりする事例も少なくありません

サーチファンドの仕組みは、1984年に米国ビジネススクールで生まれました。現在までに数百件のサーチファンドが設立され、特に近年、サーチファンドの設立数は世界中で加速的に拡大しています

日本においては、2014年に当社代表伊藤公健が日本で始めてサーチファンド活動を行った後、2020年前後から注目が高まりました。その結果、多くのサーチャーや投資家が活動を始め、M&A/事業承継の事例も増え、経営者として成功を収めた事例も現れています

サーチファンドの特徴と意義

サーチファンドの特徴①:経営者候補が主役
従来のファンドではM&A後に経営体制を構築するのに対し、サーチファンドでは経営者となる人材自身が活動を主導します

企業オーナーは直接後継者候補を選ぶことができ、「担当者の顔が見えない」「譲渡後の経営方針が不安」といった、従来のファンドや事業会社に売却する際にありがちな懸念が解消されます

経営者候補にとっても、ファンドが招聘する雇われ経営者とは異なり、投資先の選定や、投資後の事業戦略の立案を自ら行います。従って、自らの志、キャリアプラン、強みを生かした投資検討と経営を行うことにつながります
サーチファンドの特徴②:個人のチャレンジを支える仕組み
どんなに優秀な人材でも個人でM&Aを実行したり、経営を行うことは簡単ではありません

サーチファンドの仕組みでは、まず投資先発掘に必要な活動資金を投資家から調達し、魅力的な投資先が見つかった段階で大きなM&A資金を調達する、という二段階で資金調達が行われます。また資金面以外でも、投資家によっては個人を支える手厚いサポートを行います

この仕組みにより、実績や資金力に限界のある個人でもM&Aにチャレンジができ、投資家は少額の投資から優秀な人材を応援できることになります
このような特徴を持つサーチファンドは、事業承継に課題を抱える中小企業にとっては後継者に事業を託す手段となり、また優秀な人材にとってはM&Aを通じて経営者になる新しい道となります

このサイクルが拡大することで、経営者輩出と企業の活性化、ひいては地域・日本経済の活性化につながると考えています

一般的なサーチファンド活動の流れ

従来の投資ファンドでは、実績のある投資チームが大きな投資資金を集めたのち、投資対象となる企業探しを始めます

一方でサーチファンドでは、経営者候補が投資家から少額の資金支援を得て自ら魅力的だと思える企業を見つけた後に、大きなM&A資金を調達します。最初に、投資対象を探すサーチ活動に必要な資金を調達して活動を始めることから「サーチファンド」と呼ばれています
日本初サーチャー経験者、当社代表伊藤より
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伊藤公健

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