サーチファンド・ジャパン立上げメンバー対談 | vol.2

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―DBJは新しいことをやる宿命を背負った組織―

伊藤:ちなみに皆さん、それぞれの会社に対してどんな印象持ってました?活動はじめて印象変わりました?

例えば、私はDBJさんについては、結構印象が変わりました。もともと政府系金融機関で、固いんだろうなと思っていました。根拠もない、ただの偏見なんですが。でもプロジェクト始まってみると、こうして新しい取り組みを若手中心に立ち上げていて、いい意味でサプライズでしたね。サーチファンド・ジャパンの取締役にもお目付け役的にシニアな方が来ると思っていたら、若い巻島さんに就任頂いて思い切った意思決定をされるなと思いましたね。

塚田(JMAC)・佐竹(CI):伊藤さんとまったく同じ印象です。

酒井(DBJ):そうですよね、普通に生活していて接点ないですし、漢字が多くて固そうな名前ですよね(笑)。実際、固いところもあるのは確かだけど、一方で昔から新しいことをやってきた組織でもあるんです。すでに世の中にあることだけやっていると、政府系組織不要論が出てきてしまうので、新しいことをやる宿命を背負った組織ではあると思います。

―日本M&Aセンターはクオリティで戦う営業組織―

伊藤:日本M&Aセンターへの印象はどうでしたか?

巻島(DBJ):日本M&Aセンターとは会社としてのお付き合いはあるけれど、個人的には直接の接点は無くて特に印象もなかったんですが、活動はじめてみて、「いろんなタイプの人がいるな」というのが一番の印象です。サーチファンド・ジャパンに入っているメンバー3人もそれぞれ個性がばらばらで、一緒にお仕事していて楽しいですね。あと、一つの目標に向かって進める組織を作っているのはすごいなと。売手のオーナーの思いを受け止めて、専門的なアドバイスやソリューションだけでなく、精神的なサポートも含めて丁寧に向き合っているのはすごいなと思います。

佐竹(CI):ビジネス上の関わりは無くて噂しか知らなかったのですが、ゴリゴリの営業会社と思っていました。実際の動き方をみると、ものすごくしっかりプロセスを整備されていて、こんなに丁寧にやるんだと驚いています。一番すごいなと思うのは、オーナーさんの課題を気持ち/ソフトな部分まで寄り添って解決策を考えているところ。人と人で向き合っている感じがします。

伊藤:M&A仲介って構造的にはいろいろ言われていますが、中の人を見ていると愛を持って仕事していると感じています。数字のためにだけ動くとか、自社の利益のために手段を問わないとかそういう感じはしない。三宅社長と話していても志とかビジョンの話が多い印象です。

塚田(JMAC):確かにそれはそうで、黎明期から大きくなってきて経営陣/会社のマインドも変わっているのかなとは思います。営業が強い会社なのは間違いないけれど、クオリティで戦おうという方針なので、知識、資料、コミュニケーション、セレモニーなどあらゆる面で品質は重視している。それが伝わっているのはうれしいですね。

伊藤:あと担当者の方は、担当している会社についてものすごく詳しいですよね。表面的な理解、気合と根性だけの営業スタイルではなくて、事業やオーナーの本質的な部分を深く理解している。ビジネスDDや成長戦略を検討するプロセスを非常にスムーズに始められると感じています。

塚田(JMAC):四六時中オーナーと話しているので、そこはそうだと思います。

―キャリアインインクの知見は、人材+企業投資のサーチファンドのカギ―

伊藤:キャリアインキュベーションについては、どんな印象でした?もしかすると候補者としてお付き合いのあった人もいるのではないでしょうか?

巻島(DBJ):佐竹さんは有名人ですよね。ファンド界隈の人はみんな知っている。投資業界のことも知っているし、プロ人材に関する見方やご指摘がいつも的確ですよね。自分も、いつも一挙手一投足を評価されているのではないかとドキドキしています(笑)

伊藤:ほんとにサーチファンドは企業投資でもありますが人材投資の側面が大きいので、佐竹さんのアドバイスは本当に助かっていますね。

佐竹(CI):立ち上げ前は、もっとサーチャー獲得で苦労するかと思ったのですが今のところ応募が順調に来ていますね。いずれはキャリアインキュベーションのネットワークも活用した貢献もできればと思っています。サーチャー向けにどんな価値が出せるかは日々考えています。

―全員がオーナーシップもって動けている。スタートアップ感があって楽しい―

伊藤:手前味噌ですが、サーチファンド・ジャパンは、この各社が集まっていることでは非常に強力なチームだと思っています。各社の強みもうまく活きていると思うし、メンバーのコミュニケーションもうまく機能している。一方で関係者が多いと、やりにくさがある場合もあると思う。個人的にはあまり感じていないが、皆さん何か気になっているところあります?今後、どこを改善すればよいでしょう?

酒井(DBJ):伊藤さんがうまくまとめてくれているからだと思います(笑)

塚田(JMAC):気持ちのいいメンバーだと思う。ドタキャンしても、温かく対応してくれる(笑)。失敗恐れずやれています。

伊藤:みなさんプロフェッショナルなので、なにかトラブルある時はよほどの事情だと思うので責めてもしょうがないですからね。強いていうと、確かに時間調整は少したいへんですね。私以外はみなさん兼務なので。

塚田(JMAC):全員が兼務だとわかっているから自然に役割分担ができて、それぞれオーナーシップもって動けている気がします。スタートアップ感があって楽しいです。

巻島(DBJ):確かに役割もかっちり決めて過ぎていないのがうまく機能している気がしますね。上下関係のない関係性なのも、やりやすいですね。

vol.3へつづく

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